公開日2026.8.31
災害時に車でできることは?役立つ使い方と運転中の対処法を解説
車は単なる移動手段ではなく、状況によっては避難場所や情報収集の手段、電源の確保など、災害時に役立つ存在となることがあります。
一方で、運転中に被災した場合、道路状況や周囲の状況によっては慎重な判断が求められることもあります。
本記事では、災害時に車でできることや安全に行動するためのポイント、運転中に災害が発生した場合の対処法についてわかりやすく解説します。
災害時に車が役立つ理由
災害時には、停電や交通機関の運休、避難所の混雑などにより、普段どおりの生活が難しくなることがあります。
そのような状況で車は、移動手段としてだけでなく、一時的な避難場所やスマートフォンなどの充電を行うための電源として活用できる場合があります。
車は、家族やペットと一緒に移動しやすいこともメリットの一つです。
ただし、災害の種類や道路状況によっては車での避難が危険になる場合もあります。
自治体からの避難情報や周囲の状況を確認し、安全を最優先に判断しましょう。
トヨタでは、災害発生時に身を守る方法を公開しています。
被災エリアの「通れた道情報」「渋滞情報」「交通規制情報」など災害発生時の安全な走行に役立つ情報も公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
災害時に車でできること
災害時には、車を活用することで安全や快適さを確保できる可能性があります。
ここでは、災害時における車の具体的な活用方法をいくつかご紹介します。
一時的な避難場所として利用する
災害が起こると、自宅での生活が難しくなったり、避難所へすぐに移動できなかったりする場合があります。
そのような状況では、車内を一時的な避難場所として活用できることがあります。
雨風を避ける一時的な場所として活用できる場合があり、小さなお子さまや高齢者、ペットと一緒に過ごしやすい点もメリットです。
ただし、長期間の車中避難はエコノミークラス症候群のリスクが高まるため、こまめな水分補給や適度な運動を心掛けましょう。
電子機器の充電や電源の確保に活用する
災害によって停電が起こると、電源を確保できなくなってしまいます。
そのような場合でも、車のアクセサリーソケットやUSBポート、給電機能などを利用すれば、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの電子機器を充電できる場合があります。
スマートフォンは家族との連絡や災害情報の確認に欠かせないため、必要なときに使用できるよう充電を確保しておくことが大切です。
トヨタのハイブリッド車やプラグインハイブリッド車では、非常時給電システム付の「AC100V・1500Wアクセサリーコンセント」を採用している車種もあります。
停電時でも駆動用バッテリーとエンジンを効率よく制御しながら電力を供給できるため、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電だけでなく、対応する家電製品の電源としても活用できます。
ラジオやカーナビで情報を収集する
安全を確保するためにも、災害時には正確な情報をいち早く入手することが重要です。
停電や通信障害が発生した場合でも、車載ラジオで災害情報や避難情報を確認できることがあります。
また、カーナビで交通規制や道路状況を確認できるため、安全な避難ルートを判断する際に役立ちます。
誤った情報に惑わされないためにも、自治体や気象庁など信頼できる情報源を確認しましょう。
トヨタのコネクティッド対応車では、通信機能を活用して最新の道路状況や交通情報を取得できる場合があります。
状況に応じたルート案内を活用することで、安全な避難経路を選択しやすくなります。
必要な場所へ安全に避難・移動する
車は、避難所や安全な場所へ移動するための手段としても活用できます。
特に、小さなお子さまや高齢者、歩行が困難な方がいる場合でも、負担を軽減しながら避難できる点がメリットです。
ただし、大雨による冠水道路や土砂災害の危険がある場所には近づかず、自治体の避難情報や交通情報を確認しながら、安全なルートで避難することが大切です。
多くのトヨタ車に採用されている「Toyota Safety Sense」は、衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシストなどの予防安全機能を備えています。
災害時は視界不良や慌ただしい状況で運転する場面も考えられるため、安全運転をサポートする装備として役立ちます。
災害に備えて車に準備しておきたいもの
万が一に備え、車内に防災用品を準備しておくことで、被災時の不安を軽減しやすくなります。
次に、車に備えておきたい主なアイテムをご紹介します。
非常用持ち出し用品
災害時に備え、車内には非常用持ち出し用品を準備しておくと安心です。
飲料水や非常食、懐中電灯やモバイルバッテリー、救急用品など、避難生活に必要なものをあらかじめ用意しておきましょう。
▼用意しておきたいアイテム
| 品目 | 主な用途 |
|---|---|
| 飲料水 | 水分補給・脱水予防 |
| 非常食 | 避難中の食料確保 |
| 懐中電灯 | 夜間や停電時の照明 |
| モバイルバッテリー | スマートフォンなど電子機器の充電 |
| 救急用品 | 応急処置 |
季節に応じて防寒具や暑さ対策用品を追加しておくと、さまざまな状況に対応しやすくなります。
定期的に中身や賞味期限を確認し、必要に応じて入れ替えることも大切です。
車に備えておくと便利な防災グッズ
非常用持ち出し用品に加え、車ならではの防災グッズを備えておくと、万が一の際に役立ちます。
▼用意しておきたい防災グッズ
| 品目 | 役立つ場面 |
|---|---|
| 携帯トイレ | 渋滞や断水などでトイレが使えないとき |
| 毛布・アルミブランケット | 防寒や体温保持 |
| レインコート | 雨天時の避難や屋外での作業 |
| 軍手 | がれきの撤去や荷物の運搬 |
| 脱出用ハンマー | 水没や事故で車内から脱出する際 |
| ブースターケーブル | バッテリー上がりへの対応 |
| 牽引ロープ | 車両が動けなくなった際の移動 |
これらの防災グッズは、災害時だけでなく車のトラブルが発生した際にも役立ちます。
収納スペースに余裕がある範囲で備えておくことで、万が一の状況でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
燃料は早めの補給を心掛ける
災害発生後はガソリンスタンドに長い行列ができたり、停電などにより給油できなくなったりすることがあります。
そのため、燃料はできるだけ余裕を持って補給しておくことが大切です。
日頃から「燃料が半分程度になったら給油する」ことを習慣にすると、いざというときにも安心です。
電気自動車(EV)の場合も、バッテリー残量が少なくなる前に充電しておくことを心掛けましょう。
運転中に災害が発生した場合の対処法
運転中に災害が発生した場合は、慌てず状況を確認し、安全を最優先に行動することが大切です。
ここでは、地震や大雨、台風などの災害ごとに、適切な対処方法をご紹介します。
【地震】 運転中に地震が発生したときの対処法
運転中に大きな揺れを感じたら、急ブレーキや急ハンドルは避け、ハザードランプを点灯させながら周囲の車に注意して道路の左側へゆっくり停車しましょう。
揺れが収まるまでは車内で待機し、ラジオなどで最新の災害情報を確認します。
避難する際は、可能であれば緊急車両の通行を妨げない場所へ車を移動させましょう。
やむを得ず道路上に車を置いて避難する場合は、道路状況や警察などの指示に従って行動することが大切です。
【大雨・冠水】 冠水した道路には進入しない
大雨で道路が冠水している場合は、無理に進入しないことが重要です。
見た目では水深が浅く見えても、路面がえぐられていたり、車が動けなくなったりする危険があります。
特にアンダーパス(周囲より低く掘り下げられた道路)や河川周辺の道路は、急激に水位が上昇することがあるため注意が必要です。
危険を感じた場合は早めに安全な場所へ避難し、自治体や道路交通情報を確認しながら行動しましょう。
【台風・強風】 強風時は無理に運転せず安全な場所に避難
台風や強風時は、飛来物や横風の影響によって車の運転が不安定になることがあります。
特に橋の上や海沿い、高架道路では横風を受けやすいため、速度を落として慎重に運転しましょう。
風雨が強く安全な走行が難しいと判断した場合は、無理に運転を続けず、サービスエリアや駐車場など安全な場所へ避難し、天候が回復するまで待機することが大切です。
災害時に車を利用する際の注意点
車は災害時にさまざまな場面で役立ちますが、利用方法を誤ると二次災害や体調不良につながるおそれがあります。
安全に活用するためには、車で避難する際の注意点や、車中で過ごす際のリスクを理解しておくことが大切です。
▼車中で過ごす・避難する際の4つの注意点
| ①エコノミークラス症候群の予防 | こまめな水分補給と適度なストレッチを行う |
|---|---|
| ②燃料・バッテリーの節約 | 不要なアイドリングは避け、給電機能などを計画的に使う |
| ③一酸化炭素中毒への対策 | 排気口が雪や障害物で塞がれていないか確認し、定期的に換気する |
| ④周囲への配慮 | 夜間のライトや騒音、排気ガスの向きに注意する |
長時間の車中避難はエコノミークラス症候群のリスクを高めるため、こまめに水分を補給し、適度に体を動かすよう心掛けましょう。
また、燃料を節約するためにも不要なアイドリングは控えましょう。
エンジンを使用する際は、排気口が雪や障害物で塞がれていないか確認し、周囲への配慮も忘れないことが重要です。
まとめ
災害時、車は移動手段だけでなく、一時的な避難場所や情報収集、電子機器の充電など、さまざまな場面で役立つ可能性があります。
一方で、冠水や土砂災害など、車での移動が危険になる状況もあります。
災害が発生した際は、自治体や関係機関からの情報を確認し、安全を最優先に行動しましょう。
いざというときに慌てないためにも、飲料水や非常食、携帯トイレ、モバイルバッテリーなどを車に備えておくと安心です。
日頃から車の燃料・充電状態や防災用品を確認し、災害時の行動を家族で話し合っておきましょう。
トヨタには、停電時にも電源として利用できる「AC100V・1500Wアクセサリーコンセント」を採用している車種や、通信機能で最新の交通情報を取得できるコネクティッド対応車など、災害時に役立つ車がたくさんあります。
トヨタの公式サイトでは、災害発生時に身を守る方法や安全な走行に役立つ情報も公開されているので、ぜひ活用してください。

