公開日2026.2.27
ノーマルタイヤへの交換時期はいつ?ノーマルタイヤの寿命や新品への買い替え時の目安をご紹介
車を安全に走行させるためには、定期的にタイヤの交換を行う必要があります。
しかし、「タイヤの交換の目安がわからない」「どのタイミングでノーマルタイヤへ交換すれば良いのかわからない」という方もいるでしょう。
本記事では、ノーマルタイヤの交換時期の見分け方をご紹介します。
タイヤの寿命を延ばす方法やスタッドレスタイヤ・オールシーズンタイヤについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ノーマルタイヤの交換時期の見分け方
ノーマルタイヤの寿命を見極めるためには、いくつかのサインを把握しておく必要があります。
まずは、ノーマルタイヤの交換時期を見分けるポイントをいくつかご紹介します。
①溝の深さとスリップサイン
ノーマルタイヤの交換時期の目安となるのが、「スリップサイン」です。
スリップサインとは、タイヤの溝が1.6mmになると現れる「使用限界」を示すサインのことを指します。
溝の底にあるゴムの盛り上がりが、トレッド面(道路と接触する面)と同じ高さになったら「スリップサインが現れている」と判断できます。
道路交通法では、スリップサインが一箇所でも現れているタイヤは装着・使用が禁止されているので、早急に交換しましょう。
タイヤの溝は、新品時が8mm程度で、安全のためには4mm程度必要だといわれています。
スリップサインが出てからでは遅いので、定期的に点検を行い、タイヤの溝が4mm前後になったら交換を検討してください。
②製造年
ゴムを原材料とするタイヤは、溝が十分に残っていても、時間の経過とともに劣化が進みます。
油が揮発してゴム本来の柔軟性が失われ、ブレーキが利きにくくなったり、ハンドル操作が難しくなったりするといった弊害が出てしまいます。
また、走行中に突然タイヤがバースト(破裂)してしまうこともあるので、製造年もチェックしておきましょう。
タイヤの製造年は、サイドウォール(側面)に刻印されている「DOTコード」の末尾4桁の数字で確認できます。
4桁の数字のうち前の2桁が「週」、後ろの2桁が「西暦の下2桁」を示します。
上記の写真を例に挙げると、「0125」ならば2025年の1週目(1月)に製造されたタイヤであると判断できます。
製造されてから5年を過ぎたタイヤは、定期点検で問題がないか確認してもらいましょう。
10年が経過しているタイヤは、安全のために新品へ交換することをおすすめします。
③走行距離
ノーマルタイヤの溝は新品時で8mm程度ありますが、5,000km走行するごとに1mm程度摩耗するといわれています。
30,000km走行すると6mm程度摩耗し、スリップサインが現れる1.6mmに近づく計算になります。
使用状況や路面状況によってタイヤのすり減り方は異なりますが、「走行距離30,000km」を一つの目安にすると良いでしょう。
走行距離をチェックして30,000kmを超えている場合は、一度自動車販売店やタイヤ専門店で点検してもらうことをおすすめします。
安全性能が低下するとされる溝の深さ4mmでタイヤを交換したい場合は、「走行距離20,000km」を目安にしてください。
④ひび割れ・破損
ノーマルタイヤの劣化状況は、見た目で判断できるケースもあります。
タイヤにひび割れが発生し、表面だけでなく内部にまで達している場合は、早急に交換が必要です。
また、石や金属、ガラス片が突き刺さり、そこから破損につながることもあるので、定期的に問題がないかタイヤの状況を目でチェックしておきましょう。
タイヤのひび割れや破損を放置していると、走行中にバースト(破裂)することがあります。
安全のためにも、タイヤに問題が起こったら交換を検討しましょう。
ノーマルタイヤの寿命を延ばす方法
車のタイヤを購入したら、少しでも長く使用したいものです。
ノーマルタイヤの寿命を延ばすためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。詳しく解説します。
①日常点検を行う
車を使用する前に、タイヤの点検を行う習慣を身につけましょう。
ひび割れや破損が起こっていないか、溝の深さは十分かといった点をチェックします。
日常点検を行うことで、タイヤの寿命が延びるだけでなく、安全運転にもつながります。
釘が刺さっていたり、石が挟まっていたりと、一目でトラブルを確認できることもあるので、乗車前にタイヤをチェックする習慣を身につけておくと安心です。
②適正空気圧を維持する
タイヤの寿命を延ばすためには、適正空気圧を維持することも大切です。
空気圧が低い状態で走行を続けると、「偏摩耗(部分的に異常に早く摩耗する現象)」が起こりやすくなります。
丁寧に運転していても、タイヤの空気は時間の経過とともに自然に抜けてしまいます。
安全運転を実現するためにも、月に1回を目安に空気圧をチェックしましょう。
ガソリンスタンドなどで「エアインフレーター」と呼ばれる空気入れ機械が設置されているケースが多く、無料で利用できる場合がほとんどです。
③保管場所を選ぶ
ゴム製品であるタイヤは、雨風や日光が当たる場所に置いておくと劣化が進んでしまうので、暗くて涼しい場所に保管しましょう。
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを切り替えると、使用しないタイヤは保管しておく必要があります。
温度の高い場所に置いておくと、変形したり、発火したりすることもあるので、倉庫や車庫などの火気がない場所で保管してください。
タイヤラックに横に置き、防水性や遮光性のあるカバーを使用すると、タイヤの寿命を延ばすことができます。
自動車販売店やタイヤ専門店では、タイヤ保管サービス(有料)が提供されている場合も多いので、保管場所に困っている方は利用してみてください。
④丁寧な運転を心がける
タイヤを長く安全に使用するためにも、丁寧な運転を心がけましょう。
急ブレーキや急ハンドル、ハンドルの据え切り(停車させたままハンドルを動かす行為)などを多用する荒い運転を繰り返していると、偏摩耗が起こりやすくなります。
ゴムの減りや劣化も早くなってしまうので、安全運転を実現するためにも、タイヤを労わるように丁寧な運転を心がけましょう。
スタッドレスタイヤの交換時期の目安
冬になると、積雪や地面の凍結に備えてスタッドレスタイヤに交換する必要があります。
スタッドレスタイヤは、どのタイミングで使用を開始すれば良いのでしょうか。また、いつまでにノーマルタイヤへ交換すれば良いのでしょうか。
スタッドレスタイヤの交換時期の目安と注意点について解説します。
ノーマルタイヤへ交換するタイミング
基本的にスタッドレスタイヤとノーマルタイヤを交換するタイミングは、降雪時期の1ヵ月前後が目安となります。
気象庁が発表している1991~2020年のデータを見ると、広島県では平年12月の初頭には雪が降り始めます。
また、3月の下旬までは降雪が確認されているので、11月の初頭にはスタッドレスタイヤを装着し、4月の下旬にノーマルタイヤ(サマータイヤ・夏タイヤ)へ戻すと良いでしょう。
ただし、雪は降らなくても路面温度が氷点下を下回ると、凍結が起こります。
気温が5℃でも凍結が起こるケースは珍しくないので、カレンダーだけでなく外気温もチェックしておくことが大切です。
気温7℃を目安に、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換を行ってください。
スタッドレスタイヤの注意点
凍結した道路には有効なスタッドレスタイヤですが、雨天での走行は苦手だという欠点があります。
基本的にスタッドレスタイヤは、凍結した路面にできた水膜を取り除き、密着度を上げて走行するという仕組みであるため、取り除けないほど大量の水があると十分に性能を発揮できません。
ノーマルタイヤと比較すると、スタッドレスタイヤは雨天時に「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすい傾向にあります。
濡れた路面を高速で走行すると、タイヤが浮いた状態になってハンドルやブレーキが効かなくなることがあるので、梅雨の時期までにはノーマルタイヤへ交換してください。
オールシーズンタイヤなら交換は不要?
タイヤにはいくつか種類があり、ノーマルタイヤ(サマータイヤ・夏タイヤ)やスタッドレスタイヤの他にも、オールシーズンタイヤが存在します。
オールシーズンタイヤとは、どのような特徴を持つタイヤなのでしょうか。注意点と併せて解説します。
オールシーズンタイヤとは
「オールシーズンタイヤ」とは、季節を問わずに使用できる全天候型のタイヤを指します。
ノーマルタイヤの性能に加え、スタッドレスタイヤのように積雪路面にも対応できる性能を持つことから、その名の通り一年中使用できます。
オールシーズンタイヤの注意点
オールシーズンタイヤにもデメリットがあり、アイスバーンのような凍結した路面を苦手とします。
凍結路面を走行すると滑りやすいので、地域によってはスタッドレスタイヤの方が適している可能性があります。
また、5~10cm程度の雪であれば対応できますが、10cm以上の積雪面は走行が困難になるという点にも注意が必要です。
広島は沿岸部では積雪量が少ないものの、山間部は1mを超える積雪が記録されることもあります。
凍結した路面を走行することが多い、雪深い地域に住んでいるという方は、本格的に冬が訪れる前にスタッドレスタイヤへ交換することをおすすめします。
参照元:広島県「過去の積雪等情報」
まとめ
安全運転を心がけていても、車に不備があると重大な事故につながる可能性があります。
春から秋にはノーマルタイヤ、冬にはスタッドレスタイヤを使用するなど、季節に合わせて最適なタイヤを選択することが大切です。
タイヤは消耗品であるということを意識して、定期的に点検を行い、交換のサインを見落とさないように注意しましょう。

