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  3. 秋は要注意!ヘッドライトの正しい使い方とチェックポイント

公開日2025.11.07

秋は要注意!ヘッドライトの正しい使い方とチェックポイント

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秋は日没が早まり、朝夕はとくに視界が悪くなる時間帯が増えます。ヘッドライトを正しく活用し、周囲が見えやすくなることで事故を未然に防ぐことができます。この記事では、秋におけるヘッドライトの正しい使い方や注意点などを解説しています。
 

秋はなぜ交通事故が多いのか?

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秋以降は日が落ちるのが早くなり、交通事故が増加する時期だといわれています。

秋の「薄暮」は事故数が増加

「薄暮(はくぼ)」とは、日没前後の約1時間を指し、明るさが昼間から夜へと移り変わる、視界が変化しやすい時間帯です。

この薄暮時間帯では、とくに秋(10〜12月)になると交通死亡事故が増える傾向があります。例えば、警察庁のデータでは、17~19時台の死亡事故が多く、10〜12月が1年間の中でも事故が起きる割合が高い時期となっています。

事故が増加してしまう原因

秋以降の薄暮時間帯に事故が増加してしまう原因としては、以下のようなものが挙げられます。

日が暮れるのが急速に早まる

秋になると日没の時間がどんどん早くなり、夕方に「まだ明るいから大丈夫」と思っていたら実は薄暗くなっていた、という状況が起きやすくなります。例えば、東京の7月1日の日の入り時間は19時1分、11月1日の日の入り時間は16時46分と、夏と秋では2時間以上の差があります。

視界が“昼”から“夜”へスムーズに適応しにくい

薄暮時間帯では、昼間の明るさから暗さへの移行が起きるため、ドライバーからも、そして歩行者を含む相手(車・自転車・歩行者)も、お互いが見えにくくなります。こういった状況では、歩行者の発見が遅れたり、距離・速度の見当がつきづらくなったりします。

人や車の動きが“混在”しやすい時間帯

秋から冬にかけては、夕方の帰宅時間帯・買い物の時間帯などで、車道・歩道ともに人の動きが多く、さらに薄暮で視界が悪くなることで「運転者が歩行者を確認しにくい」「歩行者が車に気づかない」といった状況が発生しやすくなります。
 

秋からの薄暮、ヘッドライトはいつ点ける?

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秋以降の事故が起きやすい時期は、事故の危険性を減らすために「ヘッドライト」の活用が重要です。

できるだけ早く手動点灯

秋から冬にかけて、夕方の暗くなるスピードが早まります。昼と夜の境目である薄暮時間帯には、運転者・歩行者どちらも視界が急に悪くなりやすく、事故リスクが高まります。

したがって、ライトは暗くなってからの自動点灯に任せるのではなく、「暗くなり始めたな」「歩行者や他の運転者から自車が見えにくくなっているかもしれない」と感じたらできるだけ早めに点灯するのが安全です。警察の呼びかけでは、秋・冬(9〜2月)には午後4時頃から点灯を呼びかけるところもあります。

ハイビームを活用する

暗くなった道、とくに街灯が少ない場所や、歩行者・自転車が通りやすい帰宅時間帯では、ヘッドライトの「ハイビーム」を上手に使うことが効果的です。

通常時に使用するロービームが照らせるのは前方約40m先、ハイビームだと約100m先まで確認できます。

暗い時間帯や見通しの悪い道路ではハイビームを積極的に使用することで、歩行者や障害物をより早く発見できるようになります。警察でも、ハイビームを活用することで事故を防げる可能性が高まると推奨しています。

一方で、ハイビームは対向車や歩行者に眩しいと感じさせてしまうため、対向車が来ているときや先行車が近くにいるときはロービームに切り替える、明かりの多い市街地や交通量が多い道ではロービームを基本とするなどの配慮も必要です。

ヘッドライトによる「眩惑」に注意

ライトを点灯することは重要ですが、ヘッドライトを点けることにより“眩惑(げんわく)”が起きるリスクについても注意する必要があります。

眩惑とは、例えば対向車のライトが強烈に目に入ることで「何も見えなくなる」現象を指します。数秒視界が遮られるだけでも、走行中は非常に危険です。

対策としては、眩惑が起きることを想定して対向車のヘッドライトを直視しないようにすることが有効です。また、相手側の眩惑を防止するには、明かりの多い市街地ではロービームを基本にすることなどが対策となります。

ヘッドライトによる「蒸発現象」に注意

さらに、夜間や薄暮時間帯の運転で知っておきたいのが「蒸発現象」です。これは、対向車と自車のヘッドライトの光が重なったり交錯したりすることで、間にいる歩行者などが「見えなくなる(消えたように見える)」現象を指します。雨天・濡れた路面・霧など、光が乱反射する状況では蒸発現象がとくに発生しやすくなります。

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対策としては、横断歩道や路肩、商店街付近など「このあたりに人がいそうだ」という場所では速度を落として注意することが挙げられます。

また、ヘッドライトを点灯しておくだけでなく、歩行者から「自車が見られていない/分かりづらいかもしれない」と感じる意識を常に持って運転することも大切です。

その他、ヘッドライトを点けなければならない場面

ヘッドライト点灯については、夜間だけでなく、他にも必要なシーンがいくつかあります。

例えば昼間でも、トンネル内・濃い霧・50m先が見えないような視界の悪い条件下では、ライトを点けなければなりません。その他、少し暗いかもしれない、対向車から自車が見えにくいかもしれないという状況では、ヘッドライトを点けるようにすることで事故の可能性を減らすことができます。
 

安全にヘッドライトを使うためのチェックポイント

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薄暮時間帯に事故が増える理由の一つは、「見えにくさ」に気づかないまま走行してしまうことです。

そのためには、日頃からヘッドライトを正しく整備しておくことが何より大切です。ここでは、とくに秋以降に注意したい、安全な運転のために確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

日常点検でのライト確認

まず基本となるのが、定期的な点検でライトがきちんと点くかを確認することです。自家用車の場合は、1か月に1回の点検が推奨されています。

エンジンをかけたあと、ロービーム・ハイビーム・ウインカー・ブレーキランプのすべてを点灯し、問題なく点灯するか、左右の明るさに差がないかをチェックしましょう。

ヘッドライトのくすみを確認

ヘッドライトのレンズが経年劣化で黄ばんだり、曇ったりしていないかも重要なチェックポイントです。

レンズがくすむと光の拡散が弱まり、照射距離が短くなります。見づらいだけでなく、他の車からも自車が認識されにくくなり、追突のリスクが高まります。

くすみが目立つ場合は、市販のクリーナーで磨くか、販売店などでヘッドライトコーティングを依頼するのも効果的です。

バルブ、配線、バッテリーの劣化

ライトが暗い・ちらつくと感じたら、バルブの寿命や配線・バッテリーの劣化を疑いましょう。

ハロゲンやLEDバルブは、寿命が近づくと明るさが落ちたり、点灯までに時間がかかったりします。また、配線の接触不良やバッテリー電圧の低下でも同様の症状が出ることがあります。

このような原因が疑われる場合、ご自身で原因を判断することは難しいため、販売店などでチェックしてもらうのがおすすめです。
 

まとめ

秋は日没が早まり、視界が急に暗くなる薄暮時間帯に事故が増える季節です。

ヘッドライトを早めに点灯し、各種ライトの状態やくすみを日常的に確認することで、多くの危険を未然に防ぐことができます。

薄暮時間帯こそ、少し早めの点灯と丁寧な点検を心がけ、安全な運転を習慣にしていきましょう。

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