公開日2025.6.6
梅雨前に車をコーティングしよう!コーティング剤の種類・施工方法・注意点をご紹介

梅雨の時期は雨によって車が汚れやすくなり、視界も悪くなりがちです。そこでおすすめなのが「車のコーティング」です。今回は、コーティング剤の種類やコーティングの施工方法、注意点などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
なぜ梅雨前にコーティングしたほうがいいのでしょうか?

車のコーティングは、梅雨の前に行うのがおすすめです。以下でその理由について解説します。
雨の汚れがこびりつくのを防ぐ
雨が降るたびに車は汚れ、雨の日が続くとその汚れがどんどん積み重なっていきます。こびりついた汚れは簡単には落ちにくくなり、洗車でも専用の洗浄液が必要になってきます。
雨が続くと洗車の頻度が減ってしまうこともあり、梅雨の時期は車がとくに汚れやすい季節といえるのです。
水垢・雨染みなどを防ぐ
雨で付着した泥やホコリなどの汚れであれば専用の洗浄液で落とせますが、放置すると水垢や雨染みが発生することになります。これらが悪化すると塗装表面を侵食し、通常の洗車では落とせなくなることもあります。最終的には、研磨による修復が必要になるケースも珍しくありません。
また、車体に水滴がついたまま晴天になると、日光の影響によりボディに水滴の跡が残る「イオンデポジット」が発生しやすくなります。イオンデポジットも、研磨にて除去する必要があります。
雨で視界が遮られるのを防ぐ
梅雨で雨の日が増えると、ドライバーの視界が悪くなります。大雨が降るとワイパーを使用しても視界を確保しにくく、また反対車線を大型車両が通ることによる浴びせ水も視界を大きく遮ります。視界が悪いと事故のリスクが高まるため、できるだけクリアな視界を保つことが安全運転のためには重要です。
梅雨前のコーティングで期待できる効果

梅雨前にボディコーティング、フロントガラスコーティングを行うことで、以下のような効果が期待できます。
撥水効果で汚れにくくする
ボディコーティングを行うと撥水効果が高くなるため、水弾きがよくなり汚れもつきにくくなります。ついた汚れもコーティング効果によって落としやすくなっており、洗車で簡単にきれいにできます。
コーティングにより車をきれいな状態に保てるため、気分がよくなるという点もメリットのひとつです。コーティングの多くには光沢があるため、車がピカピカになり高級感も得られます。
洗車を楽にする
ボディコーティングを行うと汚れがこびりつきにくくなるため、洗車が楽になるというメリットもあります。自宅で洗車できる環境があれば、水洗いだけでもある程度の汚れを落とせるようになるので、手間を抑えることが可能です。
雨でも視界を確保しやすくする
フロントガラスにコーティングを施すと、水をしっかり弾くようになり、ドライバーの視界もクリアに保たれます。大雨が降ったとき、反対車線を大型車両が通ったときに大きく水を被っても、水が素早く切れるようになるため、走行中の安全性が高まります。
なお、コーティングを施せば小雨程度なら水がスムーズに流れ落ち、視界がほとんど妨げられません。ただし、安全運転のためには状況に応じてワイパーもうまく併用することが大切です。
車のコーティングはどこでできる?

車のコーティングは、以下の場所で行うことができます。
整備工場
ご自身の車のことを相談するなら、まずは車を購入したディーラーなどの販売店や、車検・点検をお願いしている整備工場に依頼するのがおすすめです。コーティングのオプションを提供している場合は、馴染みの場所に依頼でき、そうでなくてもどこに施工を依頼すればいいか相談することができます。
コーティングの施工が外部委託となる場合は、完了までに日数がかかることもあります。
ガソリンスタンド
普段よく行くガソリンスタンドでコーティングも扱っている場合は、ガソリンスタンドに依頼するのもおすすめです。コーティングに関する専門的な知識を有したスタッフが在籍している場合もあるため、まずはどんなコーティングができるのか相談してみましょう。ガソリンスタンドでは空気圧のチェックなど、給油以外にも車のメンテナンスについてさまざまな相談ができるため、コーティング以外のことも気軽に尋ねるといいでしょう。
コーティング専門店
車のコーティングを専門に扱っているショップも多く存在しています。専門店であれば、技術力やコーティング剤のラインナップに信頼がおけるため、仕上がりの美しさにとことんこだわりたい方は専門店の利用がおすすめです。
セルフ施工
車のコーティングは、市販のコーティング剤を購入してご自身で施工することも可能です。セルフ施工を行う最大のメリットは、コストを大幅に抑えられる点にあります。
以下は、一般的なセルフコーティングの手順です。
1. 洗車 |
まずは車全体の汚れをしっかり落とします。シャンプー洗車を行い、泥やホコリ、水垢などを丁寧に取り除きます。 |
2. 下地処理 |
専用の鉄粉除去剤や粘土クリーナーなどを使用して、ボディを滑らかな状態に整えます。 |
3. 脱脂作業 |
コーティング剤がしっかりと密着するよう、ボディ表面の油分を取り除きます。 |
4. コーティング剤の塗布 |
コーティング剤の説明書に従って、ムラなく丁寧に塗布します。 |
5. 拭き上げ・乾燥 |
決められた時間だけ乾かした後、マイクロファイバークロスで優しく拭き上げます。その後、数時間~半日程度は濡らさずに乾燥させます。 |
なお、コーティングの仕上がりは下地処理の丁寧さや施工技術に大きく左右されます。また、市販品の中には高品質なコーティング剤が手に入りにくい場合もあるため、商品選びにも注意が必要です。
コーティング後にご自身でできるメンテナンス

車のコーティングを行ったら、汚れに強くなることは間違いありませんが、より長持ちさせるなら日々のメンテナンスも欠かせません。
定期的に洗車を行う
コーティングを行っても汚れが蓄積していくことは避けられないため、定期的に洗車を行うのがおすすめです。2週間に1回、あるいは気になったタイミングで洗車をすることで、コーティングの被膜を長持ちさせることにもつながります。
洗車する際は、コーティングに適した中性シャンプーがおすすめです。
洗車した後は、丁寧に拭き上げを行うことも忘れてはいけません。水滴を残しておくと、イオンデポジットができる原因となるため、マイクロファイバークロスなどの柔らかく吸水性の高いタオルで確実に拭き上げを行いましょう。
メンテナンス剤を使用する
だんだんとコーティングのツヤが落ちてきたら、メンテナンス剤を使用することでツヤを取り戻し、撥水性能や防汚効果を復活させることができます。新たにコーティング施工をすると費用が高くなるため、簡単に使えるメンテナンス剤を日常的に活用するのがおすすめです。
おすすめのコーティング剤

ここでは、おすすめのコーティング剤をご紹介します。なお、いずれのコーティング剤もトヨタのディーラー施工専用、あるいはトヨタのディーラーオプション品となっています。
QMIスーパーファインビュー
激しいゲリラ豪雨でも視界を確保し続けることのできる、フロントガラス用のコーティング剤です。激しい豪雨のときはワイパーでも意味をなさないことがありますが、QMIスーパーファインビューで施工しておけば、雨を素早く弾いて視界をある程度保つことが可能になります。
センチュリオンコート
圧倒的な光沢による輝き、触ると驚くシルキーな質感、高い防汚性能が特徴のガラス系コーティング剤です。センチュリオンコートでは3層のガラスコートを採用し、圧倒的な膜厚感や美しいツヤ、心地いい手触りが実感できます。また、防汚性能も非常に高く、簡単な水洗いだけでもメンテナンスが可能です。
ソヴリングラス
まるで透明な飴をまとったかのような厚みが特徴のガラス系コーティング剤です。ツヤと光沢、防汚性を高いバランスで実現できる2層のガラスコートを採用し、しっとりとした深いツヤを実現できます。
ドライグラス
車のボディを長く美しく保つことのできるコーティング剤です。ドライグラスでは1層のガラスコートを採用し、さらに、[走水・滑落]促進基を配合することで、水滴がボディを流れる・走るようになりました。停車中には汚れを巻き込みながら水滴が落ち、走行中には汚れを巻き込みながら水滴が走り、次の洗車までに美しさを長く保てるようになります。
まとめ
雨が多い梅雨の季節は車が汚れやすく、汚れも蓄積しやすくなります。できれば梅雨入り前にコーティングを行い、撥水性や防汚性を高めて、美しい状態を長く保つのがおすすめです。フロントガラスのコーティングでは安全な運転につながり、ボディのコーティングでは車を長持ちさせることにもつながります。