公開日2025.5.10
クラウンシリーズの燃費と走行性能を比較!燃費を良くするポイントもご紹介

クラウンには「クロスオーバー」「スポーツ」「クラウン(セダン)」「エステート」の4つのシリーズがあり、それぞれで燃費と走行性能は異なります。
今回は、クラウンのシリーズ別に燃費と走行性能を比較してご紹介します。クラウンについて詳しく知りたい方、どのクラウンにしようかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウンシリーズの特徴

現在発売されている16代目クラウンは、2022年9月に第一弾として「クロスオーバー」が登場しました。その後、「スポーツ」「セダン」がそれぞれ発売され、2025年3月に「エステート」が発売されたことで4つのシリーズがすべて出揃いました。高級セダンとしての従来の価値を維持しつつ、ニューフォーマルなデザインと先進的な技術を組み合わせ、スタイルに合わせて4つのシリーズから選択できるようになっています。
クラウン クロスオーバー
クラウン クロスオーバーは、高級セダンとしての上質感や居心地のよさを維持しつつ、SUVとしての高い走破性やパワフルなスタイリングをかけ合わせたクラウンです。SUVの中でも、街中での走行に重点を置いたクロスオーバーSUVに該当し、スポーティな走りを楽しめます。シートアレンジの自由度も高く、多くの荷物を積み込めるため、休日はアウトドアへ繰り出したいという人に向いています。
クラウン スポーツ
クラウン スポーツは、とくにスポーティな走りに重点を置いたSUVタイプのクラウンです。カテゴリとしてはクロスオーバーと同じSUVですが、全高・最低地上高が高め、ラゲージスペースが乗用スペースとつながっているハッチバックスタイルであり、よりSUVライクなスタイリングとなっています。
クラウン(セダン)
クラウン(セダン)は、伝統的な高級セダンの遺伝子を受け継ぎつつ、ニューフォーマルなデザインと先進的な技術により新時代のセダンに仕上がっています。クラウンシリーズの中では最も全長が長く、一方で全高・最低地上高は低いという、重心が低く安定感の高いセダンとしての特徴を備えています。
クラウン エステート
クラウン エステートは、多くの荷物を積載することができるSUVタイプのクラウンです。クラウンはどのシリーズも大容量のラゲージスペースを持ちますが、クラウン エステートが最も大容量で、シートアレンジにより荷室長約2,000mmの非常に広い空間を作れます。フルフラットデッキになっている点も特徴で、荷物を積み込むだけでなく、アウトドアの楽しみ方も広がります。
クラウンシリーズの燃費を比較

ここでは、クラウン4シリーズの燃費性能を比較していきます。燃費性能の数値はすべて、国土交通省審査値のWLTCモードのものです。
なおWLTCモードとは、「世界統一試験サイクル」と呼ばれる国際試験方法で、日本では2017年に導入、2018年10月からカタログではWLTCモードの記載が義務付けられています。WLTCモードは、市街地モード・郊外モード・高速道路モードそれぞれで燃費を測定し、測定時間の割合で平均化した数値です。
WLTCモードを見ればおおよその燃費の目安を確認できますが、ご自身のドライブシーンではどうなるか確認したい場合は、各車種のカタログにて市街地モード・郊外モード・高速道路モードの数値を確認してみてください。
車種 | パワーユニット | グレード | 燃費消費率 |
クラウン クロスオーバー | 2.4L ターボハイブリッド | RS | 15.7 km/L |
2.5L ハイブリッド | Z | 22.2 km/L | |
G | 22.4 km/L | ||
クラウン スポーツ | 2.5L プラグインハイブリッド | RS | 20.3 km/L |
2.5L ハイブリッド | Z | 21.3 km/L | |
クラウン(セダン) | 2.5L ハイブリッド | Z | 18.0 km/L |
クラウン エステート | 2.5L プラグインハイブリッド | RS | 20.0 km/L |
2.5L ハイブリッド | Z | 20.3 km/L |
4つのクラウンのうち、最も燃費消費率が低いのはクラウン クロスオーバーのRSグレードです。ただし、クラウンシリーズ唯一の2.4L ターボハイブリッドシステムを採用しており、アクセルから駆動力の遅れが少ない爽快なドライビングが可能となっています。
最も燃費消費率が高いのは、同じくクラウン クロスオーバーのGグレードです。ただし、クラウンシリーズは2.4L ターボハイブリッドシステムを除いて同じパワーユニットを採用しており、各車種で大きな差はありません。
単純比較ができないため表には入れていませんが、クラウン(セダン)ではパワーユニットに燃料電池(FCEV)を採用したモデルがあります。FCEVは、ガソリンや電気ではなく水素ステーションにて水素を補填することで走行します。パワーユニット内で水素と空気中の酸素を結合させて発電する仕組みとなっており、航続距離が非常に長いのが特徴です。
クラウンシリーズの走行性能を比較

ここでは、クラウン4シリーズの走行性能を比較していきます。
走行性能といっても単純に比較できるものではありませんが、ここでは「パワーユニット」「駆動方式」の2つのポイントで比較を行います。
パワーユニット
パワーユニットとは、車が走るための動力を作り出す装置を指します。どのようなパワーユニットを採用するかによって、燃費はもちろん、走行時のフィーリングや普段の使い勝手にも影響します。
車種 | パワーユニット | グレード |
クラウン クロスオーバー | 2.4L ターボハイブリッド | RS |
2.5L ハイブリッド | Z | |
G | ||
クラウン スポーツ | 2.5L プラグインハイブリッド | RS |
2.5L ハイブリッド | Z | |
クラウン(セダン) | 2.5L ハイブリッド | Z |
燃料電池 | Z | |
クラウン エステート | 2.5L プラグインハイブリッド | RS |
2.5L ハイブリッド | Z |
クラウン クロスオーバーで2.4L ターボハイブリッドシステムが採用されている点と、クラウン(セダン)で燃料電池が採用されている点を除けば、2.5L プラグインハイブリッドか2.5L ハイブリッドのどちらかが採用されています。
プラグインハイブリッド(PHEV)は、電気だけでも走行が可能なハイブリッドシステムです。ハイブリッドシステムでは、補給はガソリンで行われ、システム内で発電を行うことでガソリンと電気による駆動を行います。一方のプラグインハイブリッドでは、ガソリンによる補給の他に電気ステーションからの充電による補給も可能となっており、より長い距離を電気のみで走行することが可能です。
駆動方式
駆動方式とは、タイヤをどう動かすかを決めるもので、ドライビングの感覚や燃費などに影響します。
日本で発売されている車の多くは、FF(エンジンが前方・前輪駆動)を採用しています。FFはエンジンに関連する機構をすべて横置きでエンジンルームに格納できるメリットがあり、必要な部品が少なくメーカー間で共通化が行われていることから生産コストも低くなっています。
車種 | パワーユニット | 駆動方式 |
クラウン クロスオーバー | 2.4L ターボハイブリッド | E-Four Advanced |
2.5L ハイブリッド | E-Four | |
クラウン スポーツ | - | E-Four |
クラウン(セダン) | - | 後輪駆動方式 |
クラウン エステート | - | E-Four |
クラウンシリーズでは、クラウン(セダン)を除いて四輪駆動が採用されています。「E-Four」はトヨタ独自の電気式4WDシステムであり、加速時や雪道などの悪路走行時には四輪駆動で安定的に加速し、定常走行時には燃費を抑えられる二輪駆動に移行します。
クラウン クロスオーバーの2.4L ターボハイブリッドシステムのみに採用されているE-Four Advancedは、モーターがより高出力になり、ダイレクトな加速感や操縦の安定感が増しています。
クラウン(セダン)では、唯一後輪駆動が採用されています。後輪駆動は、前輪駆動と比べてスムーズなステアリングや効率のよい走りが可能という特徴があり、クラウン(セダン)の安定的なドライビングに寄与しています。
まとめ
大人の上質と高い燃費性能、安定感のある走行性能を実現したクラウン4シリーズを比較しました。クラウンの中でもシリーズごとに特徴・強み・適したシーンが異なるため、どのクラウンを購入しようか迷っている場合は、燃費や走行性能を判断材料のひとつとすることもできます。
トヨタカローラ広島では、各クラウンの試乗を行っています。気になる方は以下ページから詳細をご確認ください。
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