公開日2025.3.31
ヤリスクロスと人気の同型SUV3車種を徹底比較!大きさや性能にどのような違いがある?

街乗りにもアウトドアにも気軽に繰り出せるSUVは、車選びとして人気の高い選択肢のひとつです。トヨタからも数多くのSUVが発売されており、とくにコンパクトカーである「ヤリス」をベースにした「ヤリス クロス」は、使い勝手の高さから人気車種のひとつとなっています。
一方で、SUVの中でもさまざまな特徴があり、目的やライフスタイルによって適した車種は変わります。
そこで今回は、ヤリス クロスの特徴と、トヨタのSUVから「ライズ」「カローラ クロス」「RAV4」の特徴を比較してみます。ヤリス クロスやSUVの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
SUVとはどんな車?

ヤリス クロスとその他SUV3車種を比較する前に、SUVとはどんな車なのかについて確認してみましょう。
SUVは「Sport Utility Vehicle」を略した言葉で、「スポーツ用多目的車」などと訳すことができます。スポーツカーとは違い、スポーティで快適な走行性能により、街乗りからアウトドアまで多目的に使いやすい車だと捉えられています。
軽自動車と普通自動車のように明確な定義があるわけではないですが、主に以下のような特徴の車がSUVと呼ばれるようです。
・走行性能が高く悪路でも走行しやすい
・多くの荷物を積み込むために荷室が広い
・最低地上高(ボディと地面の距離)が高い
サイズによる違い
SUVの中でも、車体サイズによって「コンパクトSUV」「ミドルサイズSUV」「フルサイズSUV」と区別されることがあります。こちらにも明確な数値の定義はありませんが、トヨタであればヤリス クロスやカローラ クロス、ライズがコンパクトSUV、RAV4、ハリアーがミドルサイズSUV、ランドクルーザーがフルサイズSUVに該当します。
クロスカントリーとクロスオーバー
SUVの説明として「クロスカントリーSUV」「クロスオーバーSUV」という言葉が登場することがあります。
同じように明確な定義があるわけではないものの、クロスカントリーSUVは「悪路走破性に優れたタイプ」、クロスオーバーSUVは「舗装路を走ることを前提に作られたタイプ」だと捉えるといいでしょう。
不整地も含めてとにかくアクティブに楽しみたい場合は、クロスカントリーSUVが適しています。
一方で、現代日本ではほとんどの道が舗装路であり、不整地を走る機会はなかなかありません。SUVのスタイルを楽しみつつ快適な走行性能を求めるなら、クロスオーバーSUVが適しているでしょう。
ヤリス クロス・ライズ・カローラ クロス・RAV4はどんな車?
ここでは、ヤリス クロスと、比較するSUV3車種について主な特徴を解説します。
ヤリス クロスの特徴

ヤリス クロスは、トヨタを代表するコンパクトカーである「ヤリス」をベースに、走破性の高さや荷室の容量を増加させたSUVです。コンパクトでありながら外観は存在感があり、精悍な顔つきや筋肉質なハッチバックスタイルは街中でも自然の中でも溶け込みます。
SUVの中ではコンパクトSUVに該当しますが、ラゲージスペースにはさまざまな工夫があり、たくさんの荷物を積み込むことができます。
例えば、リヤシートの真ん中だけを倒すことで、パドルなどの長尺物も収納可能に。アジャスタブルデッキボードを駆使することで、荷室を左右上下に使い分け、荷物の種類にあわせた効率の良い収納が可能です。
SUVらしく、さまざまな路面に対応した走行性能も魅力的なポイントです。
ガソリン4WD車では、ダイナミックトルクコントロール4WDにより、ほぼ前輪駆動の状態と4輪駆動状態を自動で制御。燃費効率を維持しつつ快適な発進やコーナリングを実現しています。
ハイブリッドE-Four車では、2WDと4WDを適切に切り替えることにより、雪道など滑りやすいコンディションでも安定性を増しています。
ライズの特徴

ライズは、トヨタから発売されているコンパクトSUVです。全長・全幅がヤリス クロスよりも小さく、狭い道が多い地域でもとくに運転しやすい特徴があります。カーブの曲がり幅を示す最小回転半径も4.9m(Zグレードは5.0m)と軽自動車に迫るほど小さく、取り回しが非常に良いSUVといえるでしょう。
走行性能も非常に高く、とくにハイブリッド車では、e-SMARTハイブリッドシステムによりレスポンスの高い加速性能と低燃費を実現。収納性能も高く、リヤシートを倒すことでほぼフラットな積載スペースを作れます。
カローラ クロスの特徴

カローラ クロスは、トヨタを代表するセダンである「カローラ」をベースに、躍動感のある外観やSUVらしい走りと燃費を実現したSUVです。気持ちの良い加速と優れた燃費により、遠出するのが楽しみになるだけでなく、街中でも軽やかな取り回しでストレスなく運転できます。
アイポイントの高さやフロントピラーのスリム化により、安全性に配慮しつつ、ドライバーからの見晴らしは良好。多くの操作性を集約したステアリングスイッチや、最小限の視線移動で情報を確認できるインパネレイアウトなど、運転のしやすさにこだわっている点も特徴です。
RAV4の特徴

RAV4は、オフロード走行にて高いアドバンテージを持つSUVです。力強くタフなスタイリングとパワフルなエンジンにより、どのような道でも走破できるような走行性能を誇ります。タフで角の多いデザインにより非常に大きな車に見えますが、トヨタのSUVの中ではミドルサイズSUVに該当し、街中でも走りやすくなっています。
ミドルサイズSUVらしく、室内の設計はすべての乗員が快適に過ごせるゆったり空間。シートの広さはもちろん、最適な素材や座面形状を追求しており、長距離運転でも疲れにくくなっています。
ラゲージスペースは非常に広く、リヤシートを使用している状態でも奥行きが1,015mmもあります。運転席・助手席のオープントレイやセンターコンソールボックス、ドアポケット、シートバックポケットなど、収納場所が豊富な点も特徴です。
トヨタのSUVをさまざまなポイントで比較
今回ご紹介しているヤリス クロス、ライズ、カローラ クロス、RAV4について、ボディサイズ・最小回転半径・荷室サイズ・燃費の面で比較してみます。具体的な違いを確認し、自身に合ったSUVを探してみてください。
ボディサイズ・最小回転半径

ヤリス クロス(Z、G、X、U) | ライズ(G、X) | カローラ クロス(全グレード) | RAV4(G、X ※ハイブリッド) | |
全長 | 4,180 mm | 3,995 mm | 4,490 mm | 4,600 mm |
全幅 | 1,765 mm | 1,695 mm | 1,825 mm | 1,855 mm |
全高 | 1,590 mm | 1,620 mm | 1,620 mm | 1,685 mm |
最低地上高 | 170 mm | 185 mm | 160 mm | 190 mm |
最小回転半径 | 5.3 m | 4.9 m | 5.2 m | 5.5 m |
各車両の比較対象となっているグレードは、表に記載のとおりです。この中ではライズが最もコンパクトで、最小回転半径も小さく、狭い道の多い街中で取り回しが良いことがわかります。
最も大きいのはRAV4ですが、全幅でいうと大きな差はなく、デザインから受ける印象よりは運転のしやすいSUVです。
SUVらしく、最低地上高はどれも高くなっており、通常のヤリス(ガソリン・1.5L・2WD)の140mmと比べるとハッキリと高さがわかります。
荷室サイズ

ヤリス クロス | ライズ | カローラ クロス | RAV4 | |
荷室幅 | 1,400 mm | 1,000 mm | 1,369 mm | 1,355 mm |
荷室長(リヤシート使用時) | 820 mm | 755 mm | 849 mm | 1,015 mm |
荷室容量 | 390 L | 369 L | 487 L | 580 L |
荷室のサイズ・容量は上記のようになっており、量だけでいえば最も大きいRAV4にアドバンテージがあります。
一方、大きな荷物や多くの荷物を積み込めるようにどの車でも独自の工夫がなされており、どのような荷物を積み込むかによって使いやすい車は変わるでしょう。
燃費(国土交通省審査値)
ヤリス クロス | ライズ | カローラ クロス | RAV4 | |
ガソリン | 17.6~19.8 km/L | 17.4~20.7 km/L | 16.6 km/L | 15.2 km/L |
ハイブリッド | 25.0~30.8 km/L | 28.0 km/L | 24.5~26.4 km/L | 20.3~20.6 km/L |
プラグインハイブリッド | 22.2 km/L |
燃費については、ガソリン車かハイブリッド車か以外にも、2WDか4WDか、排気量、グレードごとの装備によって細かく異なるため、単純な比較は難しい面があります。参考値は上記となりますが、どの車もトヨタの最新技術により、快適な走行性能と燃費性能の両立が目指されています。
実際の走行感や、走ってみての燃費の消費感については、試乗にてぜひ確認してみてください。
まとめ
トヨタから発売されているSUVのうち、ヤリス クロス、ライズ、カローラ クロス、RAV4を比較しました。トヨタからは他にも、クラウン クロスオーバー、ランドクルーザーなど、さまざまなSUVが発売されています。街中でもアウトドアでも快適に走行し、多くの荷物とともに出かけられるSUVをお探しの方は、ぜひトヨタカローラ広島にて気になる車を試乗してみてください。
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