公開日2025.2.14
クラウン3種類を徹底比較!特徴や機能・サイズ・デザインの違いとは

高級セダンの代名詞ともいえるのが、トヨタ・クラウンです。流線型でありながら高級感のある外観、ニューフォーマルなインテリア、ドライバーの意のままに操縦できるレスポンス、静寂性、細部まで行き届いた工夫などさまざまな魅力があるクラウンですが、現在は「スポーツ」「クロスオーバー」「セダン」の3シリーズが展開されています(2024年12月現在)。
そこで今回は、クラウンの3シリーズを徹底比較し、特徴や機能、サイズ、デザインの違いについてご紹介します。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウンってどんな車?
トヨタの高級セダン「クラウン」は1955年に日本初の純国産車として誕生し、2025年1月現在、16代目モデルが展開されています。現行モデルは「スポーツ」「クロスオーバー」「セダン」の3シリーズが販売されており、さらに「エステート」の発売が予定されています。これらはデザインや性能、機能の面で特徴が異なり、さまざまなニーズに対応しています。
クラウンは快適な乗り心地が評価されており、その実現には室内装備や内装の工夫が大きく寄与しています。室内では最高水準の防音対策や「アクティブノイズコントロール」により静寂性を確保。独立したエアコン制御やシートヒーターなど、温度調節機能も充実しています。また、電動シートや後部座席のリフレッシュシート、フットレストなど、細部にわたり快適性が追求されています。
走行性能においては、マルチリンクサスペンションや高剛性ボディによる揺れの抑制、レスポンスの高いエンジン、燃費性能を向上させる技術が採用されています。また、車の各種機能を統合的に制御する「VDIM」システムにより、スムーズな運転を実現。ステアリングには多様な操作機能が備わり、音声認識にも対応しています。
クラウンは、上質な内装や快適性、高い走行性能を備え、日常的にも特別な場面でも満足できる一台となっています。
クラウン スポーツ

クラウンのスポーティな一面を楽しみたい方には「スポーツ」タイプがおすすめです。セダンをベースにしつつ、クロスオーバーSUVの特性を兼ね備えたモデルとなっています。
外観では、セダンよりも力強い凹凸のあるデザインやワイドなリヤフェンダーが目を引きます。また、内装にもスポーティさが追求されており、専用シートやディテールにこだわった設計が特徴です。
クラウン クロスオーバー

セダンとSUVの魅力を融合した「クロスオーバー」タイプは、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍する万能モデルです。
クロスオーバーは、次にご紹介するセダンと比較して大きなタイヤや広い荷室スペースを備えており、実用性に優れています。また、デザイン面ではセダンに近いスタイルを持ちながら、独立した荷室を設けている点が特徴です。一方で「スポーツ」タイプは、荷室と車室が一体となったハッチバック形式を採用しており、この点で大きく異なります。
クラウン(セダン)

クラウンの基本形ともいえるのが「セダン」タイプです。一般的に「クラウン」とだけ表記されている場合、このセダンタイプを指します。
現行モデルでは、デザインが大幅に刷新されました。セダンでありながら、クーペのような流れるシルエットを取り入れた洗練された外観が魅力です。
また、その最大の特長である「乗り心地の良さ」は、多くのユーザーから高い評価を受けています。詳細については後述します。
クラウン3シリーズを比較!
3つのクラウンについて、以下にてさまざまな観点から比較してみました。
外観

クラウン スポーツ(RS) |
クラウン クロスオーバー |
クラウン |
|
全高 |
1,570mm |
1,540mm |
1,475mm |
全長 |
4,720mm |
4,930mm |
5,030mm |
全幅 |
1,880mm |
1,840mm |
1,890mm |
外観を見てみると、現行のクラウンはどれもクーペのようなシルエットをしているものの、セダンが最もスクエアデザインに近くニューフォーマルな印象になっています。スポーツとクロスオーバーはさらに流線型のシルエットになり、スポーティな走りを予感させます。
また、ボディカラーのデザインにも違いがあります。クラウンは基本単色のみですが、スポーツとクロスオーバーは単色とバイトーンがあります。その中でも、スポーツのツーカラーは窓より上部分で色が切り替わりますが、クロスオーバーはボンネットでも色が切り替わっています。
全高と全長を見ると、スポーツが他の2シリーズより高く、短い設計になっているとわかります。これは、荷室が独立せず室内空間とつながっているハッチバックのデザインによるものです。
スポーツはよりスポーティな走りを、セダンは街中での静かな存在感を、クロスオーバーは双方の良いところを取り入れたようなデザインであるとわかります。
荷室容量

荷室容量を見てみると、セダン(ハイブリッド車)とクロスオーバーが同じで、スポーツが少なめになっていることがわかります。スポーツは後部座席を倒してラゲッジスペースを拡張することで、さらに多くの荷物を載せることができます。
セダン(ハイブリッド車)とクロスオーバーは450Lの大容量で、9.5インチゴルフバッグが3個まで入ります。
セダンは燃料電池車だと400Lとなります。クロスオーバーは、後部座席を貫通して長尺物を積載できるトランクスルーも利用可能です。
価格
クラウンの3シリーズについて、価格の比較は以下のようになっています。
クラウン スポーツ |
クラウン クロスオーバー |
クラウン |
ハイブリッド車 Z |
2.5ℓハイブリッド車 X |
ハイブリッド車 Z |
プラグインハイブリッド車 RS |
2.5ℓハイブリッド車 G |
燃料電池車 Z |
2.5ℓハイブリッド車 Z |
||
2.4ℓハイブリッド車 RS |
燃費消費量
クラウン3シリーズの燃料消費率は以下のようになっています。燃料電池車以外はいずれもWLTCモードです。
クラウン スポーツ |
クラウン クロスオーバー |
クラウン |
ハイブリッド車 Z |
2.5ℓハイブリッド車 X |
ハイブリッド車 Z |
プラグインハイブリッド車 RS |
2.5ℓハイブリッド車 G |
燃料電池車 Z |
2.5ℓハイブリッド車 Z |
||
2.4ℓハイブリッド車 RS |
駆動・走り

スポーツは、いずれのタイプも4WD駆動です。電気式4WDシステム「E-Four」を採用しており、定常走行時には2WDに切り替わるなどして燃費性能を高めています。しなやかに動作するサスペンションシステムや、車速に合わせて車輪の向きを制御するシステム、操縦を統合的にコントロールするシステムなどにより、スポーツモデルならではの軽快感と楽しさを実現している点が魅力です。
クロスオーバーは、いずれのタイプも4WD駆動です。スポーツと同じようにE-Fourを採用しているため、ドライコンディションでは燃費性能を上げつつ、雪道などのシビアコンディションでは高い発進性・走行安定性を誇ります。
セダンは、いずれのタイプも2WD駆動です。静寂性の高い走行が特徴であり、路面に細かな凹凸があってもそれを滑らかにいなし、ドライバーや同乗者に不快な揺れを伝えません。上質な乗り心地と運動性能を両立した高剛性ボディにより、どのようなシーンでもドライバーの目線がブレにくく、ステアリングの操作に対して素直なレスポンスで応えます。
まとめ
今回は、クラウンの現行3シリーズを比較してみました。
スポーツはその名に恥じぬ走行性能が魅力で、アクセルを踏むのが楽しくなりそうです。クロスオーバーはセダンとSUVが融合したスタイルで、楽しい休日のひとときを予感させます。セダンはすべてがハイスタンダードな仕様で、特に都会で存在感を発揮する仕上がりといえるでしょう。
どのクラウンを購入しようか迷っている場合は、ぜひ試乗にてフィーリングをご確認ください。
トヨタカローラ広島では、クラウンの試乗を行っています。気になる方は以下ページから詳細をご確認ください。
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